昨日「グッバイ、レーニン!」という映画を観ました。
ベルリンの壁が崩壊した1989年頃のベルリンを描いた作品。
2003年制作のドイツ映画。
音楽は「アメリ」のヤン・ティエルセンが担当していて、サントラは随分前から聴いているのですが、映画を観たのは初めてでした。
いやぁ、面白かったなぁ。
フランスに留学していた頃(1991〜1992)を思い出しました。
思えば、あの頃は激動の時代でした。。。
1989年は、6月に天安門事件が起こり、11月にベルリンの壁が崩壊します。
1990年夏にイラクがクウェートに侵攻して、翌年には湾岸戦争が始まります。
フランスに出発する直前で、もしかすると出発できなくなるかもとハラハラしたので、とてもよく覚えています。
大学の同級生で、卒業旅行を取り止める人もたくさんいました。
フランスに住み始めた直後の1991年8月には、モスクワでクーデターが起こり、年末にはソビエト連邦が崩壊します。
フランスで通っていた語学学校のクラスには、統一されたばかりのドイツから来た人が数人居ましたが、旧西ドイツの人と旧東ドイツの人では随分雰囲気が違っていたのが強く印象に残っています。
当時はまだ、ヨーロッパがEUになろうとし始めていた頃で、旧東ヨーロッパ諸国にはビザが無いと入国できなかったので、例えば、オーストリアのウィーンまでは行けても、隣のチェコスロバキアには入国できませんでした。
通貨もまだユーロじゃなかったので、国境を越える度にその国の通貨に両替しなければいけませんでした。
紙幣は余っても次の国で両替すればいいんですが、硬貨はどんどんたまっちゃうんで大変なんですよね(笑)
そんな重苦しい時代背景ですが、「グッバイ、レーニン!」はユーモアたっぷりの楽しい映画です。
是非ご覧くださいませ。
サントラもいいですよ。